大会長挨拶

第2回日本小児リハビリテーション医学会学術集会 開催にあたって

 日本小児リハビリテーション医学会は、小児と小児期に端を発する障害を持った成人に対するリハビリテーション医学・医療全般を対象として、その研究、評価法・治療法の開発、普及、振興に寄与し、以って対象となる患者のため質の高い環境づくりとその展開に貢献することを目的に、昨年2021年秋に産声を上げ、第1回の学術集会として記念講演会が開催されました。

小児リハビリテーション領域においては、医学、医療、福祉、教育、育児など多くの領域に属する方々の連携・協働が必須であります。そのため、小児リハビリテーションに直接関わる専門職の他、関連する領域の方にも門戸を広く開放して、自由に意見交換を行うことにより、障害のある子供たちの健やかな育ちに資する場として、本学会を役立てたいと考えております。

 第2回学術集会は、東京・板橋にあります心身障害児総合医療療育センターにて開催いたします。当センターの前身施設であります整肢療護園は、日本における小児リハビリテーションの源流の一つであり、本学会の活動を実質的にスタートさせるに意義深い場所と考えております。

 学術集会のテーマは、学会の設立趣旨とも通じます「多施設・多職種連携を通して展開する子どものリハビリテーション」としました。 特別講演として、発達障害をご専門とされている昭和大学医学部・橋本圭司先生と肢体不自由児者のリハビリテーションを専門とされているアール専門職大学・中徹先生にご登壇をお願いしております。一般演題も募集いたします。皆様の間で活発な意見交換が行われることを期待いたします。

 新型コロナウイルス感染症の流行状況については、未だ予想困難であることから、ハイブリッド形式による開催と致します。これを生かして、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

2022年7月

心身障害児総合医療療育センター
小崎 慶介

小崎慶介
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